どどど

だっしゅつ

『ブランチライン』/『私にできるすべてのこと』

 

 

https://note.com/kind_acacia339/n/nbbc4576d4139

 

 このときに買って読んだ漫画たちのおはなし。

 『ブランチライン』は5番目です。5巻目?5集目?とにかく、全部で今まで5冊単行本がでていて、それのいちばん新しいもの。

 

 「やさしい」のあり方、いろいろあるんだ。

 そうやって、自分のなかでの「やさしい」への定義づけが、この漫画を読むたび広がっていっているなぁと感じる。

 

 もしも、現実で登場人物のだれかと出会ったとして。もともと他人のわたしたちは、お互いの抱えている事情を、ふつうなかなか知り得ない。そうなったとき、わたしは彼ら・彼女らの優しさに気づけるだろうか。そう考えるとどきっとする。

 そう、これが漫画だからわたしは、それぞれの事情を知っていて、すこしはなれたところから眺められている。

 見ようによっては、きびしく感じる言葉もある。仁衣ちゃんのことも山田くんのこともわたしはとてもすきだけど、断片だけを切り取ってしまえば、すごくきつい感情を抱いていたり、反対にとても冷めたような感覚だったりもする。岳くんも。

 

 ここからは、漫画たちを読んで、感じたことから、いまわたしがさらに考えた話。だから、「漫画たちがこういうメッセージを発してる!」と言いたいわけではないので、いろーんなとらえ方があるだろうので(わたしも別のときに感想を書いたら別のことを書くだろうので)。

 

 わたし(たち)はきっと、そういうところ…優しくいたいな、なのにこんなきつい感情が起こってしまう/どうしても冷めた感覚になってしまう…で普段から戸惑っている。その感情や感覚だけを取り上げれば、なんというか明るくも輝いてもいなくて、むしろ暗くて深くてできれば目を逸らしたくなる。

 でも、でも、その暗くて深いところも、暗くて深いからってなかったことにもならず、できたとしてもなかったことにしなくてよいのでは、と、漫画を読んでいる最中は思うことができる。

 ひとりきりで考えたり悩んだりしていると、なかなか、そうはいかない。

 

 仁衣ちゃんや山田くんや岳くんのように、言葉や、表情で、あんなふうにやさしく在ることができるか、果たしてわからないけど。それでも、心のどこかで仁衣ちゃんたちが交わしたやりとりが光って、みちしるべのようになる気がする。あのままを真似る、とかではなく。どちらかというと、目の前のこととの向き合いかたを思い出したい…。

 

(さっきから仁衣ちゃんや山田くんや岳くんを繰り返し挙げているけど、ほかにも登場するひとたちはたくさんいる。仁衣ちゃんの上司の方や取引先の方、茉子さんのらんたん行きたい、占いのヨナちゃんもすき。そしてみんなの瞳がすき。空も綺麗。やさしさのことばかり言ってみたものの、単純にこの漫画がすき〜。装丁もすき)

 

 もうひとつの漫画も、同じ作家さんのもの。だけど、ちょっとまだ書けるほど読めてないな、とこうやって書きながら気がついた。漫画のなかの世界のこととか、漫画にでてくるひとやあれこれのこととか。同じ作家さんの温度感だけれど、描かれている範囲や視点が異なるから、また見えるものが違うこととか。

 また書くかな〜。