どどど

だっしゅつ

2023-01-01から1年間の記事一覧

夢をみるような

気付かぬうちに、左手の中指の、薬指に当たる側の、爪の横あたりが、タテに数mmだけ切れていて、痛いので、軟膏を塗って絆創膏でふたをした。 痛い、と思ったのは昨日の夕方だったはずで、でもそのときはまだ傷と認められるほど割れておらず、よくわからな…

コゲ

砂糖を焦がした。ので、いちにちじゅう鍋底のコゲを落としている。 ホーロー鍋のコゲはどうやって落とすんだろう…と、自分で思いついたことをある程度やってから、「もうこれ以上は埒があかない!」 という段階になって、ネットで検索をした。 ホーロー鍋、…

へんじゃない

『とかげ』を読んだのと、あと、ちょっとしたきっかけで、ばななさんの作品の好きなところが浮かびあがってきた。 好きなところはいくつもあって、結晶のようになって、読むたびに光の当たるところがちがってきらきらするのだけど、今回はそのちょっとしたき…

へんじゃない

『とかげ』を読んだのと、あと、ちょっとしたきっかけで、ばななさんの作品の好きなところが浮かびあがってきた。 好きなところはいくつもあって、結晶のようになって、読むたびに光の当たるところがちがってきらきらするのだけど、今回はそのちょっとしたき…

人に聞こえるほどのひとりごと

先週は、ぐずぐず書いてしまった。 水曜日に書けなかった、納得いくようなところまで書けなかったから、そのまま木曜、金曜もずるずると書こうとし続け、なにかしら届けようともがいては、形になりきらなかった。 その反動か、月曜日からやたら書き付けては…

はしおき

にこっ、とする。 ほっとした。 * 今朝も、空を撮った。 昨日の雨や、激しかったという夜中の雷の名残か、灰色がかったおおきな雲が空に横たわっていて、「クジラみたいだ」 と思った。 雲の隙間が、クジラの大きな眼に見えてくる。 電話に、もともとは連絡…

ちかごろ

11月になった。 もうすぐで2023年がひとまわりして、次の年になっていく。 あたりまえだったそのことが、今はどうしてか新しい。 2023年の、1月2月3月・・・と、ずっと過ごして、2023年はわたしのなかで増えてゆくのに、もう目の前に区切り…

柿のケーキ

柿を煮た。それらはちいさな柿で、わたしの手で剥くにはちょうどよかった。 休みの日に焼き菓子、もっぱらケーキを焼くことが、この1ヶ月半ほどの定番になっていて、今度の休みは柿のケーキだった。 どこかで習ったわけでもない、それなのに、なにかしら変…

落葉

カーテンのうえを滑るように、ちいさな影がちらちら揺れた。窓の向こう側、秋の空気のなかを飛んでいる虫。 朝夕、寝しなに満ちていた虫の声が、いつのまにか聞こえなくなっていた。道をはさんで向かいに見える木々は、ところどころ赤っぽく葉の色を変えてい…

ホームで電車を待っている間、ふと、「あらゆることが、確かに過ぎ去っている」 とよぎった。 具体的になにかを、思い浮かべてはいなくて、今ひとりの人間として、着実に時間は過ぎていると実感した。 それは、ふだん使っているタオルを、何かの拍子でじっと…

九月

台風の話を、今年の九月は耳にしていない、そんな気がする。 最後に聞いたのは、確か先月の中頃で、雨風が随分ひどくなると予め言われていたとおり、その日は一日中嵐だった。 翌朝、歩道や道路に、木の枝や葉が散っていた。前日の雨と風で吹き飛ばされたの…

『西の魔女が死んだ』/『物語のあるところ』

『西の魔女が死んだ』、中学生で読んだときはどう感じたろう。もう覚えてなくて。 本を読むこと自体がなかなか重く感じていたところに読んだからか、今回、あまりすっきりと読めなかった。 毎日一冊を目標に読んでいると、読み終わるかどうかそわそわしたり…

『ティファニーで朝食を』

トルーマン•カポーティ 村上春樹 訳 表題作ほか、「花盛りの家」「クリスマスの思い出」「ダイアモンドのギター」 ティファニーで朝食を。 この本を譲ってもらって、初めて読んでから、少し時間が経った。三年くらい。 ティファニーで朝食を、と聞いて、浮か…

『発酵文化人類学』

知ってるようで知らなかったことだらけだった。 いきなり世界の見え方がぐるりと変わる、完全に変わる、あらゆるところに発酵や微生物を絡めて考えるようになる…ほど、人間は単純にできてなくて、習慣に引っ張られてはいる。読み終わって日常生活に戻ってか…

『君たちはどう生きるか』

映画みた、もういっかいみたい、本読んどこっかな、で、読んだ。 ひとりの大人が、子どもに、伝えたいことを伝えきるためにできうるかぎりのことをした、物語だ、と思った。 なんだって網羅はできない、取りこぼすものがあるけれど、それでも担った分はすべ…

『銀河鉄道の夜』/『破局』/『母影』

読んだ本をタイトルにしてはいるものの、書評とも感想ともなんともとれない内容を書いてきてますし、たぶん今回もそうです…。

『坂下あたると、しじょうの宇宙』

また、読んだ本の話。 わざわざことわる必要はないなとは思うけれど、三冊目まで読んであらためて感じたので書いておくと、いまわたしは夏休みです。 夏休み?20代より30代が近い、見てくれは子どもよりかは大人の人間のくせになにが夏休みだ?…とつっこ…

『あとは切手を、一枚貼るだけ』

夏のあいだにいろいろ読んでみよう(読み返してみよう)の試み。 こういうのをやるたびに「本を読むっていったい…?」とか「(…はっきりした感情をもとめてしまって。ほんとうはもっと時間をかけて読むべきなのかもしれない)」とか、悩みや悔いに近い感情が…

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/「君たちはどう生きるか」

ぜんぜんまとまっていないけれど、今書いておかないといけない気がする。 この物語が根を下ろしているその土壌に、染み込んでいるであろう学問的な知識…特にそれは音楽にまつわるもの…を、今のわたしは持ち得ていない。 そうかんじる。現時点では。 と、いう…

『ブランチライン』/『私にできるすべてのこと』

https://note.com/kind_acacia339/n/nbbc4576d4139 このときに買って読んだ漫画たちのおはなし。 『ブランチライン』は5番目です。5巻目?5集目?とにかく、全部で今まで5冊単行本がでていて、それのいちばん新しいもの。 「やさしい」のあり方、いろい…

『哀しい予感』/『はーばーらいと』

本を読んでいる日々のことを書き留めたく、書きます。ほかのことをするよりはこれをしたほうがいいな、と思って書いています。 その本を薦めたいとか、わたしの考えがよい/わるいとか、そういうところに軸は置いていません。ただ書きます。

「つくりごとのキャンディ」

展示をみに出かけました。むずかしく考えずに、おもったことを残しておくことにします。おもったこと、なので、主体は鑑賞者である「わたし」です。客観的なおはなしは今回できない気がします。あしからず。 気づけば文字がすきでした。というか、居場所でし…

砂漠に布団を敷いて眠る夜

声が走り出したときに日差しが追いついて、照らされたわたしは、その日ほとんど光っていました。光り終えた今では布団に横たわり、風を感じるだけです。どちらも夢でしたか。生きている手ざわりがどこにも無い。無いのに、わたしは覚えています、毎日を。す…

『コンプレックス・プリズム』

ちがうところで書きたかったのでちがうところを作りました。 読みたくってさっき読んだのが、題のそれです。きんきん響いた。きんきんといっても、キンキンに冷えるとかのカタカナのキンキンじゃなくて、細いところに細いものが、両方とも細いけれど確かでそ…